小さき群れの戦い

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士師記7章1~8節

今日の聖書箇所は、イスラエルの民を救った英雄ギデオンの戦いについて記されたところです。当時イスラエルの人々の住む地はミディアン人に侵略されイスラエルの民は甚だしく衰えたとあります。そこで人々が主に助けを求めたので主はギデオンを選び、イスラエルをミディアン人の手から救い出すよう命じられました。ギデオンは立ち上がり、ついに3万2千人のイスラエルの民を集めミディアン人に戦いを挑むことになりました。しかし主はその数では多すぎると言われます。戦いを恐れている者は帰されて1万人が残ります。相手はいなごのように数多いというのに主はそれでもイスラエルの兵の数は多すぎると言われ、水辺で彼らを選り分けるよう命じられました。水辺に行った時膝をついてじかに水を飲む者ではなく、水を手に掬ってすする者だけを選ぶよう命じられたのです。結果300人だけが残りました。このわずかな兵で、主は奇跡をもって勝利を与えられました。最後に残った300人の兵は油断のない、用心深い者達でした。

今日は富里教会の創立70周年の記念日です。
70年の教会の歴史を振り返るとき、私達は様々な事を示されるのです。
かつて農村伝道の拠点として多くの若者達が集ったこの教会に、現在何名が残されているでしょうか?信仰者としての道を貫くのは並大抵ではありません。残された300人の兵のように、自分自身の危うさに対して、すなわち自分の弱さに対して常に用心深くあることが大切なのです。

パウロは主の言葉をこう記しています。「私の恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ。」(Ⅱコリント12:9)

現在の富里教会は小さな群れですが、弱さを弁えつつ、なお熱心に主に仕えてゆこうとするとき、主は教会に勝利を与えて下さいます。