私が命のパンである

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ヨハネによる福音書 6章27~35節

この箇所の前にイエス様は5つのパンと2匹の魚だけで5千人の人々を満腹させるという奇跡を行っておられます。群衆はこの奇跡に驚き湖の対岸までイエス様を追っていきました。彼らはその奇跡を通してイエス様が伝えたいことが何かを理解している訳ではありませんでした。その人々にイエス様は仰いました。「朽ちる食べ物のためではなく、いつまでもなくならないで、永遠の命に至る食べ物のために働きなさい。これこそ、人の子があなたがたに与える食べ物である。」(27)さらに、その食べ物とは何かを教えられました。

「私が命のパンである。私のもとに来る者は決して飢えることがなく、私を信じる者は決して渇くことがない。」(35) 糖質や炭水化物という、人間のエネルギー源となるパンさえ食べていれば、死ぬことはありません。イエス様はご自分を神の子と信じる者には生きる上で絶対に必要な物が与えられると説いておられるのです。人の肉体は必ず衰えます。実際にはパンも喉を通らぬ状態になってゆきます。けれどその心がイエス様の愛で養われている人は平安に過ごすことが出来、その光が周囲を照らしてくれます。このような命の源が差し出されているのに、これに気づく人は本当に僅かです。

日本では15歳から39歳の若い人達の死因の1位は自死だそうです。
生きる希望を失って自ら命を絶つまでに追い詰められた青年たちの前に、真の命のパンが差し出されていたら、と思うとき私達に出来ることは何かを考えなくてはなりません。