ここには11人の弟子たちがガリラヤで復活のイエス様にお会いした場面が記されています。復活のイエス様は先にマグダラのマリア達に仰ったとおり、ガリラヤの山の上で弟子たちの来るのを待っておられました。けれど11人の弟子の中には疑う者もいた、と聖書は正直に書いています。彼らはイエス様が十字架上で息絶え、墓に葬られたことを知っています。その方が何故今、自分の目の前におられるのか?しかし、イエス様はその疑う者に近寄り、ご自分が何者であるかを述べられます。ご自分は天地の全ての権能を授かっている。すなわちご自分が神と等しい者であることを宣言されています。そしてすべての民をイエス様の弟子にして洗礼を授けなさい、と命じておられるのです。
2000年前にイエス様から宣教を命じられ派遣されたこの11人の弟子達から、現在世界人口の3分の1の人々がイエス様の弟子になっているのです。そして「すべての民をわたしの弟子にしなさい。」とイエス様は、今私達一人一人に命じておられるのです。どんなに小さな働きもいつか必ず実を結びます。
先日新聞にペルーで先住民族出身の国会議員となったタニアさんという女性が紹介されていました。貧しい中で成長した彼女が国立大学で学べたのは、あの連続殺人を犯して死刑になった永山則夫が獄中でペルーの貧しい子供に、と言い残した印税による奨学金を受けたからなのだそうです。永山死刑囚がクリスチャンだったとは聞いていませんが、一人の死刑囚の蒔いた種が、あとになって、そのように見事な実を結んだ事実に感銘を受けました。「私は世の終わりまで、いつもあなた方と共にいる。」と仰る方に派遣された私達も、それぞれの場でそれぞれの実を結ぶことが出来ます。