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暗闇に光を

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ヨハネによる福音書1章1~14節

この箇所に書かれている「言」とはギリシャ語でロゴスと言い、この世の人間の歴史に登場されたイエス様のことなのです。イエス様は万物の創造主である神様の子であり、その内に永遠の命を秘めておられる。

この永遠の命こそが人間を照らす光であると書かれています。しかし、多くの人々はイエス様を受け入れることが出来ませんでした。けれど、一方でイエス様は「自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。」(12節)とあります。およそ神の子となる資格には程遠い私達です。人間は誰もが心の底に暗い闇を抱えています。
そういう自分が神の子にふさわしくされる等と信じることは出来ません。
しかし、実際に神様は信じる者をその汚れや醜さや弱さを持ったまま、そのありのままを受け入れて下さり、時間はかかっても少しずつその心を光の方向へ向けて下さるのです。イエス様はそのためにこの世に誕生して下さったのです。

この一年を振り返ると、暗いニュースが多かったことを思います。政治の世界の醜さや世界中で起こっている差別、格差、分断、排除、それらによって引き起こされる悲惨な紛争等々。その一方で12月4日に遠いアフガニスタンの地で銃弾に倒れた中村哲という人物が、この地でどんなに素晴らしい働きをなさっていたか、多くの人が知ることになりました。
中村先生はイエス様を受け入れ、その名を信じた方でしたが、その生涯はまさに神の子となる資格を与えられるにふさわしいものでした。
私達一人一人も、神の子の資格を頂ける生き方が出来る可能性を持っているのです。そのためにこそイエス様はこの世に誕生されました。ここにクリスマスの本当の喜びがあるのです。

-説教要旨

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