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闇の行いから光の武具へ

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ローマの信徒への手紙13章8~14節

パウロはここで「互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりません」(8節)と言っています。イエス様は神様を愛することと隣人を愛することの二つで律法は全うされると言われました。

しかし、今世界にはトランプ大統領のアメリカファーストに代表されるように、まずは自分の事だけを最優先に考える風潮が蔓延し始めています。それが当然であるように闇の行いがまかり通っている末期的な時代に私達は生きているのです。けれどパウロは「だから闇の行いを脱ぎ捨てて光の武具を身につけましょう。」(12節)と勧めています。光の武具とは具体的にどのようなものなのでしょう。

昨年6月にローマ法王の最高顧問とされる枢機卿に任命された前田万葉司教のお話しをラジオで聞きました。彼は長崎の五島列島の出身です。

先祖は隠れキリシタンで彼が子供の頃は全島の住民がクリスチャンでした。毎朝行われる祈祷会にも100人あまりの人達が集まっていたそうです。そんな熱心な島民の期待を背に万葉少年は中学校から島を出てカトリックの神学校で学び始めます。しかし、大学生になったとき将来を考え神父への道に進むのをやめようと決意します。その決意を皆に伝えるため島に戻った時最初に会った人物が、絶対その人だけには会いたくないと思っていた人物でした。何故ならその人が誰より熱心に彼が神父にになる事を願い、そのために祈り続けている人だったからです。さすがにこの人に自分の決意を告げられぬまま彼は又東京の神学校に戻って行きました。この時その祈りの人に出会わなかったら、フランシスコ法王から絶対の信頼を得る今の前田枢機卿は存在しないのです。誰かのために祈る本気の愛の祈りこそが「光の武具」になるのではないでしょうか。

-説教要旨

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